2025.04.06
歯医者でのリップピアスで削れる歯と炎症リスク 回避する3つの対策
リップピアスをしたまま歯医者に行っても大丈夫?と悩んでいませんか。口元のおしゃれとして人気のリップピアスですが、実はその装着位置や素材が歯や歯茎、そして歯科治療に思わぬ影響を及ぼすことがあります。
「歯が削れてしまった」「金属ピアスがレントゲンに写りこんで再撮影になった」など、実際に歯科医院で起きているトラブルは少なくありません。特にラブレットやバーベルといった形状のピアスは、口腔内の特定の部位に常時接触することで、歯茎やエナメル質に負担をかけるリスクが指摘されています。
今ピアスを開けている方、またはこれから開けようとしている方にとって、この記事は大切な判断材料になるはずです。続きを読めば、あなたのピアスと口内環境を守るヒントがきっと見つかります。
医療法人社団 治山会 小山歯科は、患者様の健康を第一に考え、「ていねい、やさしい、いたくない」治療を提供しています。一般歯科から小児歯科、矯正歯科、口腔外科、レーザー治療、インプラントまで、幅広い診療に対応しており、患者様が安心して通院できる環境づくりを心掛けています。最新の技術と知識を活かし、「いつまでも自分の歯で噛めること」を目標に、地域の皆様の健康を支える歯科医院として努めています。

医療法人社団 治山会 小山歯科 | |
---|---|
住所 | 〒144-0051東京都大田区西蒲田7丁目5-13 森ビル5F |
電話 | 03-3739-0118 |
リップピアスをつけたまま歯医者に行っても大丈夫?
なぜピアスが歯科診療に影響するのか?金属アレルギーや誤診リスク
リップピアスをつけたまま歯医者を受診する際、多くの人が抱く疑問が「このままで問題ないのか?」というものです。実際、口周りにピアスを装着したまま診察や治療を受けることは、予期せぬトラブルを引き起こす可能性があります。中でも重要なのが、ピアス素材による金属アレルギーの誘発、医療器具との干渉、レントゲン画像への影響など、複数の要因によって診療の正確性や安全性が損なわれるリスクです。
まず、歯科診療では細かい金属器具を使用する場面が多くあります。ピアスに使用される金属と診療器具が磁気的または物理的に干渉することによって、施術精度が低下することがあります。また、装着しているピアスが歯科用チェアの機器や器具に引っかかることで、意図せぬ接触が起こる事例も報告されています。特にリップピアスのように口唇やその周辺部に位置するアクセサリーは、超音波スケーラーなどの器具と位置が近く、物理的な干渉の危険が大きいです。
金属アレルギーのリスクも無視できません。歯科医院で使用する薬剤や治療器具に金属成分が含まれていることがあり、リップピアスに使用されている金属素材と反応を起こす可能性があります。これによって口内炎やかゆみ、赤み、腫れといったアレルギー症状が現れることもあるため、素材選びは極めて重要です。
レントゲン撮影においてもピアスは問題となります。金属がレントゲン画像に写り込むことで、正確な診断ができなくなるケースがあります。特に初診時には口腔内全体を映すパノラマレントゲンを撮影することが多く、その際にピアスの金属が骨や歯の状態を見えにくくすることがあります。これにより虫歯や歯周病の見逃し、インプラントや親知らずの診断ミスが生じる恐れも出てきます。
以下はリスク項目とその影響をまとめた一覧です。
リスク項目 | 主な影響 |
金属アレルギー | かゆみ、腫れ、発疹、口内炎の誘発 |
診療器具との干渉 | スケーラーやバキュームとの接触リスク |
レントゲン画像への干渉 | 画像の遮蔽による診断精度の低下 |
医療用マスク・器具との接触 | フィルム貼付時のズレや痛み発生 |
誤診や再診の可能性 | 虫歯や炎症の見逃し、処置のやり直しが必要になる |
このように、ピアスの素材や装着位置、歯科での治療内容によっては複数の問題が発生するため、初診時には医師にピアスの有無や素材を申告し、必要に応じて一時的に取り外す配慮が求められます。
リップピアスの素材別(チタン・ステンレス・樹脂)で異なる注意点
リップピアスに使われる素材は多岐にわたり、チタン、ステンレス、樹脂、アクリル、バイオフレックスなどがあります。素材によって、歯科診療時に注意すべきポイントが異なるため、事前に理解しておくことが重要です。
チタンは医療用としても多用される素材で、金属アレルギーのリスクが比較的低く、歯科医療の分野でもインプラントや器具に使用されています。しかし、完全にアレルギーフリーというわけではなく、体質によっては微細なアレルギー反応を示すこともあるため注意が必要です。
ステンレスは安価で多くのピアスに使用されていますが、ニッケルやクロムを含むことが多く、アレルギー体質の方にとっては注意が必要な素材です。また、金属としての硬度が高く、歯や歯茎に物理的なダメージを与えるリスクもあります。歯列矯正中の方やマウスピースを装着している方には特に不向きな素材です。
樹脂やアクリルは金属を一切含まないため、金属アレルギーのリスクが低いという利点があります。軽量で柔軟性があるため歯科治療中の干渉が少ない点も魅力です。しかし、透明な素材が多くレントゲンにはほぼ映らない一方で、破損しやすく、欠けた破片が口腔内に残るリスクもあるため、定期的なチェックと交換が推奨されます。
以下に主要素材ごとの特徴を比較した表を示します。
素材名 | アレルギーリスク | レントゲン干渉 | 耐久性 | 歯科診療時の注意点 |
チタン | 低い | あり(軽度) | 高い | 歯や器具に干渉する可能性あり |
ステンレス | やや高い | あり(明確に写る) | 非常に高い | レントゲン・治療器具への干渉が大きい |
樹脂・アクリル | ほぼなし | ほぼなし | 低い | 破損のリスクあり、耐久性に注意 |
素材の選定は、普段のライフスタイルだけでなく、歯科診療を含めた医療との相性まで考慮することが求められます。初めてピアスを開ける方や歯科治療が控えている方は、素材の選定に慎重になりましょう。
歯医者でのレントゲン撮影とリップピアスの関係性
金属ピアスがレントゲンに与える影響とは?画像への写り込みと診断精度
歯科医院で行われるレントゲン撮影は、虫歯の進行度、歯周病の状態、親知らずの位置確認、インプラントの可否判断など、さまざまな目的で使用される重要な診断手段です。しかし、リップピアスを含む口元周辺の金属製ピアスは、これらの診断に悪影響を与える可能性があります。特に金属製ピアスはレントゲン画像に高確率で写り込むため、診断の妨げとなることが少なくありません。
実際、金属はX線を遮断する性質があるため、画像上で白く映り込みます。この現象は「アーチファクト」と呼ばれ、歯や骨の構造を部分的に見えなくしてしまいます。特に口腔全体を撮影するパノラマレントゲンや部分的なデンタルレントゲンでは、ピアスが近くにあるだけで歯根や骨の状態が正確に確認できなくなるケースがあります。
さらに診断精度が落ちるだけでなく、再撮影が必要になることもあります。再撮影には追加のX線被ばくが伴い、患者にとっては健康リスクの増加につながります。こうした理由から、多くの歯科医院では金属ピアスの取り外しを推奨しており、撮影前に「ピアスを外してください」と案内されることが一般的です。
特にステンレスや合金系のピアスは画像への写り込みが強く、チタン製やメッキ系でも完全に回避することはできません。また、形状によっては反射や影が画像全体に広がることもあります。以下のテーブルは、素材ごとの影響度をまとめたものです。
ピアス素材 | レントゲンへの写り込み | 診断影響度 | 再撮影リスク |
ステンレス | 高い | 大きい | 高い |
チタン | 中程度 | 中程度 | 中程度 |
金合金 | 高い | 大きい | 高い |
樹脂・アクリル | ほぼなし | ほぼなし | 低い |
これらの情報を踏まえると、診療の際には可能な限り金属ピアスを外し、必要に応じてレントゲンに影響しない素材へ交換することが望まれます。ピアスを外すのが難しい場合でも、診療前に事前申告をすることで医院側が対応策を検討できるようになります。
透明ピアスを使用している場合でも、レントゲン撮影や診療内容によっては取り外しが求められることがあります。歯科医院ごとに対応が異なるため、事前に問い合わせをしておくことが安心への第一歩です。
リップピアスで歯が削れる?当たる位置によるリスクの違い
リップピアスはファッションとして人気を集める一方で、歯科的には注意が必要な要素を含んでいます。特に「歯に当たる位置」でピアスを装着している場合、時間の経過とともに「歯の表面が削れる」「歯が欠ける」などの重大なトラブルにつながる可能性があります。
一般的に使用されるリップピアスには、ラブレットスタッドやリングタイプなどがあり、これらが口腔内の前歯や歯の側面に常に接触することで「摩耗」が発生します。特に食事中や会話中など、無意識のうちに唇が動く場面で、金属や硬質のピアスが歯と干渉しやすくなります。
ピアスによる歯へのダメージは、装着位置によって顕著に異なります。以下のような位置関係によって、リスクの大小が分かれます。
ピアスの当たり位置と歯への影響(比較表)
ピアスの位置 | 歯への接触リスク | 歯の摩耗・欠けリスク |
唇の中心やや下 | 中程度 | 場合により前歯に接触 |
唇の外側寄り(左右) | 高い | 奥歯・犬歯に強く当たる可能性 |
唇の内側ギリギリ | 非常に高い | 常に前歯に干渉し欠ける可能性大 |
中心から下にずれた位置 | 低め | 当たりづらく比較的安全 |
特に「唇の内側ギリギリ」や「上すぎた位置」に開けたリップピアスは、ピアスのキャッチやプレートが前歯の裏側に当たり続ける構造になりやすく、歯の摩耗が深刻化する傾向があります。
また、使用されるピアス素材も歯の健康に大きく関わります。ステンレスやチタンなどの硬質素材は、歯に与えるダメージが大きいとされ、樹脂製の柔らかい素材と比べて摩耗が進みやすいのが実情です。以下に素材ごとのリスクも比較します。
ピアス素材別・歯への影響比較
素材 | 硬度 | 歯への負担 | コメント |
チタン | 高い | 高い | 金属アレルギーに強いが硬度高め |
ステンレス | 高い | 非常に高い | 歯へのダメージが大きく、避けたい |
樹脂 | 低い | 低い | 比較的安全だが耐久性は劣る |
シリコン | 中 | 中 | 柔らかいがピアスが揺れやすい |
このように、歯の摩耗や欠けを防ぐには、ピアスの位置と素材の選択が極めて重要です。ピアスホールの位置決めは、見た目だけでなく口腔環境全体に影響するため、ピアッシング前には歯科医師や専門の施術者に相談するのが望ましいです。
さらに、削れた歯を放置すると象牙質が露出し、知覚過敏や虫歯のリスクが高まります。美しさと健康の両立を目指すならば、ピアスによる歯の物理的なダメージの回避が必須といえるでしょう。
歯茎の炎症や口腔トラブルの事例と原因
リップピアスは歯だけでなく、歯茎や口腔内全体にも影響を及ぼす可能性があります。特に「ピアスの接触による歯肉炎」「慢性的な刺激による歯周病の進行」「唇の内側の潰瘍」など、複数のトラブルを引き起こすことが知られています。
もっとも多いのが、歯茎にピアスが直接当たることで起こる「慢性的な炎症」です。ピアスの先端やプレートが歯茎に当たることで、繊細な歯茎の組織が常に物理的ストレスを受け、赤く腫れる、出血する、膿が出るなどの症状が発生します。
矯正治療を受けている、もしくはこれから予定している場合は、必ずピアスの一時取り外し、または治療完了までの非装着を歯科医師と相談のうえ判断する必要があります。審美面も大切ですが、歯並びや健康を優先する選択が重要です。
まとめ
リップピアスを装着したまま歯医者に通うことは、一見問題なさそうに見えても、実際には多くのリスクが潜んでいます。金属製ピアスはレントゲン画像に写り込むことで診断の妨げになったり、歯科器具と干渉して治療がスムーズに進まなかったりする可能性があります。また、素材によっては金属アレルギーを引き起こし、口内トラブルに発展する例も報告されています。
とくにリップピアスは唇や歯茎、歯そのものに物理的な刺激を与えることが多く、長期的にはエナメル質の損傷や歯茎の後退、炎症の原因となることも。スクランパーやラブレットのような部位は、ピアスの位置が少しズレるだけで、歯列矯正中のマウスピースやワイヤー治療に支障をきたすケースもあるため注意が必要です。
歯科医院によっては、撮影や治療前にピアスの取り外しを求めるところもあります。ピアスがどうしても外せない場合は、事前に医院へ相談し、透明ピアスやシリコン素材への交換など柔軟な対応が可能かを確認することが安心につながります。
見た目や個性の表現として人気のリップピアスですが、口腔内の健康と安全な歯科治療のためには、装着時の影響やタイミングをきちんと把握することが大切です。放置してトラブルが悪化すれば、再診や治療費が余計にかかる可能性も否定できません。正しい知識を持って、後悔のない選択をしましょう。
医療法人社団 治山会 小山歯科は、患者様の健康を第一に考え、「ていねい、やさしい、いたくない」治療を提供しています。一般歯科から小児歯科、矯正歯科、口腔外科、レーザー治療、インプラントまで、幅広い診療に対応しており、患者様が安心して通院できる環境づくりを心掛けています。最新の技術と知識を活かし、「いつまでも自分の歯で噛めること」を目標に、地域の皆様の健康を支える歯科医院として努めています。

医療法人社団 治山会 小山歯科 | |
---|---|
住所 | 〒144-0051東京都大田区西蒲田7丁目5-13 森ビル5F |
電話 | 03-3739-0118 |
よくある質問
Q.リップピアスがレントゲンに写ると、実際にどんな影響がありますか?
A.金属製のリップピアスは歯医者で撮影するレントゲン画像に高確率で写り込み、治療部位の確認を妨げる可能性があります。特にインプラントや虫歯の診断では、数mmの画像のズレが診断精度を大きく左右します。透明ピアスやシリコン素材であっても、位置によってはぼんやりと影が残ることがあり、完全に安全とは言い切れません。医院によっては撮影前に必ず外すよう求められるため、事前の確認が必要です。
Q.金属アレルギーがある人はリップピアスをつけて歯医者に行っても大丈夫ですか?
A.金属アレルギーを持つ方は、リップピアスの素材に特に注意が必要です。チタンやサージカルステンレスなどアレルギーリスクの低い素材もありますが、歯科治療中に金属が唾液と反応して炎症や痛みを引き起こす例も報告されています。特に長時間口を開ける施術では、ピアスが歯茎や頬の内側に圧をかけることがあるため、外しておくほうが安全です。歯科医師に事前に伝えることで、金属アレルギーの配慮も含めた対応を受けられることがあります。
Q.矯正中でもリップピアスは外さなくていいですか?
A.矯正治療中は、ピアス装着によるリスクが高まるため注意が必要です。ワイヤーやマウスピースにリップピアスが接触することで、擦れて傷ができたり、ホール部分が炎症を起こしたりするケースがあります。特にマウスピース(インビザライン等)とバーベル型ピアスが接触すると、フィット感が悪化し治療効果が下がる恐れもあります。矯正治療費は全国平均で約70万円前後かかるため、リスクを避ける意味でも一時的に外す選択を推奨します。
Q.ファーストピアスを開けた直後に歯医者へ行っても問題ありませんか?
A.ファーストピアスの安定期間は部位によって異なりますが、リップピアスの場合はおよそ4週間から8週間が目安とされています。この期間中はホールが未完成のため、施術時の口内の動きや器具の接触でトラブルが起きやすく、痛みや腫れを悪化させる可能性があります。特に治療時間が長い場合やレントゲン撮影があるケースでは、ファーストピアスのままでは適切な処置が受けられないこともあるため、歯科治療のスケジュールはできるだけピアスが安定してから組むのが理想です。
医院概要
医院名・・・医療法人社団 治山会 小山歯科
所在地・・・〒144-0051 東京都大田区西蒲田7丁目5-13 森ビル5F
電話番号・・・03-3739-0118
住所 〒144-0051 東京都大田区西蒲田7-5-13森ビル5F
営業時間 月~金:10:00 ~13:00 , 14:00~19:00
土:10:00~14:00
休診日 土曜日午後、日曜、祝日
当店facebookはこちら
https://on.fb.me/1LbTbUM