ついに来ました。

Ｇ．マーラーの交響曲第８番「千人の交響曲」。

私は、公演ごとにオーディションがあることで有名な都内のアマチュア合唱団に所属しています。

今回の公演も、５ヶ月前から練習が始まり、１０月にオーディションがありました。

この曲はどちらかというと現代曲に近くて、頻繁に転調を繰り返すため、音取りが難しく、なおかつそれを暗譜で歌わなければならないという、かなりハードルが高いものでした。

しかも本公演はミューザ川崎シンフォニーホール開館１０周年記念コンサートであり、楽団の新しい音楽監督が就任して、合唱団としては初めての顔合わせとなる公演なので、オーディションに合格してからも、まったく気を抜けないのです。

言語は第一部がラテン語で第二部がドイツ語です。

第二部はゲーテの「ファウスト」をモチーフにしているので、原著に多少は目を通しておきたかったのですが、忙しくてそれどころではありませんでした。（笑）

演目が演目だけに、チケットは早期に完売したとのこと。

これはひとえに楽団の力であり、合唱団としてはそれに応えなければならないと思います。

惜しいのは、合唱の規模が大きいため、舞台後方の座席は合唱団が占めてしまい、その分客席が減ってしまうことですね。

副院長　小山治彦